コラム
■販促の職人、はんこ屋ケンちゃんの儲かるネタ帖

「あなたが命を賭けて作っているもの、その名前を言って下さい。」

前回は、ブログを作って「インターネットで0円販促しよう」と、いうお話をいたしました。

ブログを書くと、

1「仕事に繋がる」
2「人柄が伝わり、ファンが出来る」
3「文章が上手くなる」

という、3つのメリットをお伝えしました。

すでに情報発信している人や、ブログを開設して、商売に役立てているという人は別として、

やろうとは思っているけど、なかなか出来ないという人に、今回は発想の転換をご提案します。

「ブログに書くことなんてないよ」、とか「いい文章なんて書けないよ」って方は、少し考え方を転換してみるとスムーズに始められると思います。




そんな方に提案です。


まず、次の質問に答えていただきたいのです。

その質問とは、



「あなたが働いている会社やお店で、あなたが生命を賭けて作っているモノ、そのモノの名前を言教えて下さい。」



この質問です。



出来れば一旦、このパソコンの画面から離れていただき、そのことを考えてみて下さい。

もう一度言いますね。



「あなたが働いている会社やお店で、あなたが生命を賭けて作っているモノ、そのモノの名前を教えて下さい。」



そして、答えが出ましたら、このつづきを読んでいただきたいのです。







実はこの質問、私があるセミナーで講師の方にされた質問です。

今ならはっきり「そのモノの名前」は言えるのですが、その時私は、答えられなくて絶句してしまいました。

私のお店では、印鑑やゴム印や印刷物を作っています。
もちろん、誠心誠意、まじめに作らせていただいているのですが、「生命を賭けて」とまで言われてしまうと、果たしてどうなのか。

印鑑を作るのに「生命」まで賭けているとすると、あまりにも大袈裟では?
とても「生命」は賭けられないとも思ってしまいました。


その講師は、私の隣の人にも、尋ねました。

「あなたはどうですか?
あなたが職場で生命を賭けて作っている、そのモノは何ですか?
そのモノの名前を教えて下さい。」

と、次々に問いかけます。

ある人は、「○○」という商品の名前を、
ある人は、「●●」というサービスの名前を、答えました。

しかし、果たしてそうなのでしょうか。


あなたも、その商品やサービスを、本当に生命を賭けて作っておられますか?




あなたの結論はいかがだったでしょうか。



この答え。
このコラムの読者の皆さんなら、すでにお気づきのことだと思います。

私も、その時「はっ」と、気付いてその答えを思いつきました。

私が職場で、生命を賭けて作っているモノの名前。

それは、

「私、自身」

だと言う事なのです。




あなたが生命を賭けて作るべきものは、「商品」や「サービス」などではなく、「あなた自身」であると。

そのことに気付くべきです。

それなら確かに、「生命を賭けて作っている」と言っても過言ではないはずです。

今、手掛けている「商品」や「サービス」は、例えばその会社をやめてしまったら、もう何も関係なくなってしまいます。

でも、「あなた自身」は、どんな会社に行ったとしても、どんな職業に転職したとしても、「あなた自身」であることに、変わりはありません。

私たちが「仕事」を通じて生命を賭けて作っていくべきモノは、どんな仕事にも通用する自分自身の成長だと思われませんか。

今は「あまり意味が無いのでは」と、感じている仕事も、将来自身の「糧」となる。と、思えば、真摯に取り組んでいけるはずです。


なので、


ブログには、「あなたご自身」のことを書いて欲しいのです。
あなたの「成長の記録」を書いて欲しいのです。

書くことが無ければ、「今日何を食べた」とか、「何処へ行った」でもいいです。
お客様とこんな話をしたとか、同僚とこんな議論をしたとか、とにかく何でもいいので、あなたご自身のことを書いてください。

「仕事」のことにこだわらず、「趣味」のことや、今読んでいる「本」についてなど、こんなこと書いてもいいのかな?と、いうようなことまで、何でもいいので、書いてみて下さい。


情報は多ければ多いほどいいのです。
あなたが真剣に取り組んでいれば、「無駄」だと思う情報にも共感する人は、必ずいらっしゃるはずです。


なぜなら、人間は「自分と同じような人」に共感するようになっているからです。

あなたも、同じ出身地の人や、同じ年齢の人、同じ職業の人、同じ学校を出た人、同じ趣味を持っている人など、共通の経歴や経験を持つ人に、興味があると思います。


オリンピックなどでは、日本人を応援するのは当たり前ですが、その選手が同じ都道府県の出身者とか同じ学校を出た人だったりすると、自分の子供や親戚のような親近感をもって、もっと熱のこもった応援をしてしまっていませんか?


サラリーマン時代に「不遇」だった人の体験を読めば、「俺もそうだった、この人と同じだ」と、感じると思います。

ブログを読んで、「この店に行ったことある」とか「この店に行って見たい」とか「この考え方に共感する」というようなことは必ず起こっています。


読者が「何」に共感するのかは予測出来ませんが、「情報」が多いと「共感」する材料も増えるということはお解りですね。

なので、何でもいいのです。
あなたのことを、情報発信して欲しいのです。

「出生地」「学歴」「職歴」「経験」「趣味」「考え方」「思想」「心構え」「好きな物」「嫌いな物」「夢」「希望」「未来」など、いくらでも書くことはあるのです。

発想を転換してみて下さい。



「お客様は、あなたのことを知りたがっている。」と、考えてみて下さい。
書くことはいくらでもあるのです。

例えば「名刺」や「チラシ」にこれらのことを書き込んでみるという方法もありますが、紙媒体には限界がありますし、コストもかかります。

「ブログ」なら、制限はありません。コストも「0円」で、いくらでも「あなたのこと」を書くことが出来るのです。

どうか、難しく考えないで、あなたの「情報発信」を始めてみて下さい。
あなたの成長の記録を、残しておいてください。

いろんな意味で、後日きっと「ブログをやっていて良かったな」と、いう日がやってくることを保証いたします。



「ブログ」を始めたよ、という報告、お待ちしています。


追伸

「あなたが生命を賭けて作っている、あなたご自身」のことを情報として発信するツールは、ブログだけとは限りません。

「ホームページ」「チラシ」「名刺」「メニュー」「ショップカード」など、あらゆる販促物に応用が出来るはずです。
ブログは出来ないという方も、この「考え方」は、ぜひ記憶にとどめておかれるとよいと思います。

ぜひ、次回の広告から実践してみて下さい。
柏木
【著者プロフィール】

本名:柏木健児
職業:はんこスーパー船場
在住:和歌山県
昭和36年三重県伊勢市生まれ。
大阪市、奈良県生駒市、桜井市などで幼少期を過ごし、大手消費者金融に15年勤務、36歳で退職し、はんこスーパーFCに参加して独立を果たす。
が、予測を大幅に下回る売上に開業当初から経営危機に瀕する。そのため独学でFC本部に頼らない販売戦略を考案し、店舗業態を物販から販促物提案型店舗に大幅変更し、急成長を遂げる。
広告の現場監督を自認していて、名刺仕掛人の異名もとっている。
ホームページは http://meisi.ikora.tv
お問い合わせは wakayamains@ybb.ne.jp
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